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「メゾネット」とは?

メゾネットタイプとは住戸ごとに内階段があり、1階と2階などに分かれているマンション、またはアパートです。一戸建てに近い感覚で住めるので、一人暮らしからファミリー層まで広く人気があります。メゾネットタイプの住み心地やメリット・デメリットを解説していきます!

「メゾネット」とは?

メゾネット(メゾネットタイプ)はマンション?正しい意味とは

メゾネット(メゾネットタイプ)はマンション?正しい意味とは

「メゾネット(maisonnette)」とは、フランス語で「小さな家」という意味です。日本では、一般的に集合住宅ながらひとつの室内に内階段があり、2階以上の階層で構成された物件(マンションまたはアパート)のことを指します。この特徴によって、まるで一戸建てのように利用できます。物件によっては、高層階など一部だけをメゾネットにしている場合もあります。

メゾネットで生活するメリット

メゾネットで生活するメリット

一戸建てと同じような居住空間を実現できる

最大のメリットは、いわゆるワンフロアのマンションやアパートと違い、階層ごとに居住エリアを分けできます。例えば、1階をリビングとダイニング、2階を寝室などとして利用すれば、突然の来客でもプライベート空間を見られる心配がなく慌てずに済みます。また、一人暮らしであれば1階を寝室、2階を仕事部屋や趣味の部屋として活用するなど、工夫次第でオンオフの切り替えがスムーズに行えます。

階下住人との騒音トラブルの可能性が低くなる

フラット住戸と比べて上下階で生活音をあまり気にせず過ごせるのも魅力です。例えば、子ども部屋を2階に設定すれば、子どもが室内を元気に走り回っても、足音や騒ぎ声、ドアの開閉音などが階下に伝わりにくいので、階下住人との騒音トラブルの心配が軽減されます。

上下階で異なる雰囲気のインテリアが楽しめる

上下階でインテリアの雰囲気を変えても違和感が少ない、といった点も大きなメリットです。例えば、パブリックスペースとなるリビングはラグジュアリーな北欧家具でまとめ、2階の寝室やプライベートルームを自分好みのアジアンテイストに仕上げたり、子ども部屋を大好きなキャラクターで埋め尽くしたりと各々インテリアでコーディネートしたり、といった楽しみ方もできます。

二人暮らしでもプライベートな空間を確保できる

恋人や友人との二人暮らしにおいても、メゾネットは有力な物件です。1階と2階が分かれているため、それぞれのプライベート空間を確保しやすく、適度な距離感を保つことが可能です。お互いの生活リズムが異なる場合でも、寝室が別々になっていればストレスを感じにくくなります。テレワークでWeb会議をする際も、同居人の姿や物音をあまり気にする必要がないのがメリットと言えます。

メゾネットで生活するデメリット

メゾネットで生活するデメリット

家事動線が長くなりがち

一方で、メゾネットのデメリットは、設備や間取り次第では、家事動線が長くなってしまう点です。例えば洗濯物を干す際、フラット住戸は洗濯機からバルコニーまで動線が短いことが多く、また、階段も必要ありません。また、メゾネットの場合、1階に洗濯機、2階にバルコニーが配置されていることも少ないので、家事動線が延びるだけでなく、階段の昇り降りが加わります。また、掃除をする際も、階段のあるメゾネットのほうがフラット住宅より負担がかかります。

部屋として使えるエリアが狭くなりやすい

同じ床面積のフラット住戸と比較すると、メゾネットは内階段があるせいで、デッドスペースが生まれて部屋として使える空間が狭くなるのがデメリットです。ただし、設計次第では開放感のある空間演出もできるので、内覧の際に内階段の配置や印象を確認しておきましょう。同じ内階段でも、らせん階段であればより空間を確保できます。また、普通の階段でも蹴込み部分がなければより解放感を演出できるなど、間取りデザインによっても印象が大きく異なります。

上下階で冷暖房の効率が異なる

冷暖房の効率についてもフラット住戸といくつかの違いがあります。まず、メゾネットは上下方向に空間の容積が大きいため、冷暖房効率が良くないことが挙げられます。熱い空気は上階に抜けるため夏は上層階は涼しくなりにくく、冬は下層階が暖まりにくく、部屋全体が適温になるまで時間がかかります。各部屋に礼暖房設備必須となり費用もかかります。こうした条件は間取りや断熱性能、冷暖房設備の良し悪しなどによって変わったり、物件によっては全室冷暖房付きのお部屋もあるので内見の際に確認が必要があります。